furereraのブログ

ふれれらのハッピーダイアリー

1分で判る「ひぐらしの鳴く頃に」

ひぐらしの鳴く頃に、という物語を紹介します。
これ、非常に有名な小説・漫画ですが、元はコミケで売られてた、同人ノベルゲームです。アニメ化もされてるので、聞いたことある人も多いんじゃないでしょうか。

これ、この作品。構図が天才的に上手いです。


ひぐらしは、あるちーさな村の少年少女たちの一夏を舞台にした、推理小説です。主人公の少年が、雛見沢っていう小さな村に引っ越してきて、連続殺人に遭遇して、さあ犯人は誰だ、って物語なん、です、が。


ジャンルがね、ちょっと特殊なんです。ここに、一躍有名になった秘密があります。


面白いのは二つ。一つはこれ、オカルトなんですね。「おやしろさま」って化物が村には住み着いてるんです。この村で起きる殺人は人間が、やってるんですが、
一定の条件が揃うと「おやしろさま」が、怪談じみた不思議な現象を起こすんです。この「おやしろさまのルール」を見抜かないと真相が解けない。

二つ目。これね、ループ物なんですよ。主人公が殺されたり、バッドエンドになるたびに、「おやしろさま」に時間が巻き戻されちゃう。主人公はそれが、判らない。主人公は判らないんです。何度も、記憶をなくて、ちょっとだけ違うバッドエンドの夏を繰り返す。主人公が殺されたり、逆に主人公が殺してしまったり、主人公だけが生き残って村が全滅したり、村が日本政府に滅ぼされる、なんてルートもある。これを8回繰り返す。すると、毎回ちょっとだけ、新しいヒントが見えてくる。

本当は誰と誰が入れ替わってた、嘘だった、こいつら恋人だった、政府の人間だった。色んなことが見えてくる。それを、主人公じゃなくて、読者だけに判らせる。主人公が探偵になって推理する話じゃないんですね。読者だけが、探偵なんです。これがね、面白い。
読者にだけ情報が出揃った所で、主人公がいっきに記憶思い出すんですね。これで舞台が整う。そこから、読者=主人公が、何とかこの呪われた殺人ループから抜け出す。これがハマるんですね。


雛見沢村の秘密は?オヤシロサマって誰なのか?全員助かる方法はあるの?

ループできる時間はどんどん短くなる。次が最後の一回。負ければ、生きたままはらわたを引きずり出されちゃう。

さあ主人公、つまり読者は推理しきることができるのか?
ひぐらしのなく頃に」非常に構成の上手い作品なので、ぜひ読んでみてください。

 

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小説学校の課題

「千文字でいかに魅力的にまとめるか」でした